はじめに
カーリースは「月々定額で新車に乗れる」という手軽さが魅力ですが、契約期間中に「別の車に乗り換えたい」「もう少し大きい(または小さい)車にしたい」と感じることもあります。ところが、ローンと違い、カーリースは原則として「途中解約不可」とされる契約が多く、「本当に乗り換えできるの?」「お金はいくらかかるの?」と不安に思う方も少なくありません。この記事では、カーリース中に乗換えを検討するときの基本的な考え方から、方法・費用・注意点・他の選択肢との比較までを整理し、検索ユーザーが知りたいポイントを一つずつ解説します。
カーリース中に乗換えはできるのか?
乗換えの可否はリース会社の規定による
カーリース中の乗換えができるかどうかは、リース会社の規定と契約内容によって大きく異なります。一般的な「ファイナンスリース」は途中解約を前提としておらず、原則として契約満了まで利用する前提です。一方で、最近は「乗換え前提のプラン」や「中途解約・再リースが可能なプラン」も増えてきました。同じリースでも、商品ごとに扱いが違うため、「カーリース=絶対に乗り換え不可」と決めつけるのではなく、自分の契約書と商品パンフレットを確認することが大切です。
乗換え可能なケースと難しいケースの違い
乗換えが比較的しやすいのは、「乗換え前提のプラン」「残価精算を前提としたオープンエンド方式」など、もともと柔軟な設計になっている契約です。反対に、残価が高めに設定された格安プランや、短期での乗換えを想定していないプランでは、中途解約金や残価精算が重くなり、現実的には乗換えが難しいこともあります。契約年数のどのタイミングか、走行距離の状況、車両の傷や凹みの程度なども、乗換えのしやすさに影響します。
乗換えが発生しやすいタイミング
乗換えの相談が多くなるタイミングとしては、家族構成や通勤事情が変わるとき、車検やモデルチェンジのタイミング、走行距離が想定よりも大きく上回りそうなときなどが代表的です。また、ガソリン価格の高騰をきっかけに「燃費の良い車に替えたい」という相談が増えることもあります。リース期間の後半よりも、3年契約なら2年目前後、5年契約なら3~4年目など、「残り期間がある程度見えてきた」タイミングで乗換えを検討する方が多い傾向があります。
カーリース中の乗換え方法は2種類
契約を途中解約して乗り換える場合
カーリース中の乗換えは、大きく分けて「今の契約を途中解約して新たにリースを組む」パターンと、「最初から乗換え前提のプランを利用する」パターンの二つに整理できます。もっともオーソドックスなのは前者で、現在のリース契約を精算し、その上で新しい車のリース契約を結ぶ流れです。この場合、中途解約に伴う精算金額がどの程度になるかがポイントになります。
中途解約金の発生条件
通常のカーリースでは、「利用者からの一方的な申し出による中途解約」の場合、残りのリース料全額、または一定割合+手数料などを「中途解約金」として請求されることがあります。これには、車両価格だけでなく、税金・登録費用・事務手数料などが含まれていることもあり、想像以上の金額になるケースもあります。中途解約金の計算方法は契約書に明記されているので、乗換えを検討する前に必ず確認しておきましょう。
契約残価に関する扱い
リース契約には「残価(契約終了時の車の想定価値)」が設定されています。途中解約する場合、この残価を含めて精算する必要があり、車両の実際の価値と契約上の残価に差があると、その差額を負担することになります。特に、走行距離が多かったり、傷や凹みが多かったりすると「残価割れ」を起こしやすく、精算額が大きくなる原因になります。乗換えを検討する際は、「残り期間」と「残価」と「現車の状態」をセットで考えることが重要です。
残価精算型・乗換え専用プランを利用する場合
もう一つの方法は、最初から「乗換えやすさ」を前提に設計されたリース商品を利用するパターンです。例えば、一定期間経過後に残価を精算して新しい車に乗り換えることを想定したプランや、数年ごとに新車へ乗り継ぐことを前提としたサブスク型プランなどがあります。これらは、中途解約金や残リース料の扱いがあらかじめルール化されていることが多く、「乗換え不可」ではなく「条件付きで乗換え可」となっている点が特徴です。
乗換えが前提のプランの特徴
乗換え前提のプランでは、「一定期間利用した後、残価を精算して乗換え」「利用期間を区切って、その都度新しい車にする」といった仕組みが用意されています。月額はやや高めになることもありますが、その分、途中でライフスタイルが変わったときに対応しやすいメリットがあります。長く一台に乗り続けるというより、「常に新しい車に乗りたい」「家族構成や仕事が変わりやすい」という方に向いた設計といえます。
残価精算のリスク軽減メリット
残価精算型プランの多くは、「最終的な残価と実際の査定額の差」をどう分担するかをあらかじめ定めています。例えば、残価を高めに設定して月額を抑える代わりに、返却時に査定額が残価を下回った場合の差額を利用者が負担する方式もありますし、一定の条件内であれば差額をリース会社が負担してくれる方式もあります。乗換え時の残価リスクをどこまで許容できるかによって、選ぶべきプランが変わってきます。
乗換えに必要な費用の種類
中途解約金
乗換えに際して最も気になる費用の一つが中途解約金です。これは、契約満了前にリースを終了することによって発生する「違約金」のようなもので、残りのリース料や各種費用を基に算出されます。全額ではなく「残りのリース料×一定割合」となる場合もありますが、契約内容次第です。中途解約金がどの程度になるかによって、「今すぐ乗換えた方が良いのか」「契約満了まで乗り続けるべきか」の判断が変わってきます。
未払いリース料
リース料を口座振替などで支払っている場合でも、解約時点で「未払いのリース料」が残っていることがあります。例えば、月末締めの請求で途中解約をした場合、その月のリース料を含めて清算する必要が出てきます。また、キャンペーンで「最初の数ヶ月が実質無料」となっていた場合、その分の扱いがどうなるかも契約内容によって異なります。中途解約時のリース料の扱いも、契約書で必ず確認しておきたいポイントです。
残価精算
乗換えに伴う費用の中でも、特に負担が大きくなりやすいのが残価精算です。契約上の残価よりも、実際の査定額が大きく下回ってしまうと、その差額を支払う必要が出てきます。逆に、査定額が契約上の残価を上回る場合は、差額が減額要素になったり、次のリース契約に充当できたりするケースもあります。残価精算の方法は商品ごとに違うため、「査定額との関係」を含めて具体的なルールを確認しておくと安心です。
追加オプションの取り外し・修理費用
ナビやドラレコ、エアロパーツなど、契約後に自分で付けたオプションがある場合、それらを残すか・取り外して引き継ぐかによって費用が変わります。取り外しには工賃がかかりますし、取り外し後に跡が残る場合は補修費用が発生することもあります。また、車両に傷や凹みが残っていると、返却時の査定で原状回復費用として別途請求される可能性があります。乗換え前には、「オプションをどう扱うか」と「修理して返すかどうか」を含めてシミュレーションしておくと良いでしょう。
新しい車のリース初期費用
乗換え先の新しい車にも、契約事務手数料や登録費用などの初期費用がかかることがあります。頭金が不要なプランもありますが、月額を下げるためにあえて頭金を入れるケースもあります。「今の車の精算」と「次の車の初期費用」を合わせたトータルで見ないと、家計にどのくらい影響が出るかを正確につかみにくくなります。見積もりを比較するときは、「月額」だけでなく「初期費用+精算費用」の合計も確認することが大切です。
乗換えの具体的な流れ
現在の契約内容を確認する
乗換えを具体的に検討し始めたら、まずは現在のリース契約書とパンフレットを見直すところからスタートします。「契約期間」「残価の有無」「中途解約の扱い」「走行距離制限」「原状回復の条件」など、乗換えに関連する項目をチェックしましょう。契約時の控えを紛失している場合は、リース会社や販売店に問い合わせて内容を確認することもできます。いきなり新しい車の見積もりを取る前に、現在地を把握しておくことが重要です。
リース会社へ乗換えの相談をする
契約内容を確認したら、次はリース会社や販売店に「乗換えを検討している」と正直に相談します。この時点では、「本当に乗り換える」と決め切れていなくても問題ありません。担当者に、乗換えの希望時期や予算、希望車種などを伝えると、「中途解約した場合の概算精算額」「満了まで乗った場合のメリット・デメリット」「乗換え専用プランへの変更可否」など、具体的な情報を教えてもらえるはずです。
現車査定・状態確認を受ける
乗換えの可能性が見えてきたら、実際に今乗っている車の査定や状態確認を受けることになります。これは、残価と実際の価値の差を把握するうえで非常に重要なステップです。走行距離やタイヤの減り具合、内外装の傷・凹み、修復歴の有無などを総合的に見て査定額が決まります。査定結果によっては、「今乗り換えた方が良い」「もう少し乗った方が良い」といったアドバイスを受けることもあります。
乗換え費用の見積もりを確認する
現車の査定結果と契約内容をもとに、「乗換えに必要な精算額」と「新しい車のリース条件」をまとめた見積もりが提示されます。この段階で確認したいのは、「一時的に支払う金額」と「新しい車の月々の支払い」の両方です。また、乗換えによって保険料や維持費(燃費・タイヤサイズなど)がどう変わるかも、トータルで考える必要があります。複数案を出してもらい、比較検討するのも良い方法です。
新規リース契約を締結する
費用・条件・タイミングに納得ができたら、新しい車のリース契約を締結します。ここでも、「次にまた乗換えたくなったときどうするか」「走行距離やライフスタイルの変化を織り込んだプランになっているか」を意識すると、同じ悩みを繰り返しにくくなります。契約書にサインする前に、「中途解約」「残価」「原状回復」「オプション装備」の項目をもう一度確認しておくと安心です。
車両返却と新車受け取り
最後に、現在の車を返却し、新しい車を受け取ります。返却前には、車内の私物の整理や簡単な清掃をしておくとスムーズです。ナビの個人情報設定やドラレコ映像など、データの初期化も忘れずに行っておきましょう。新車の受け取りと返却のタイミングをうまく調整すれば、「車がない期間」を最小限に抑えることもできます。納車時には、新しい契約内容とメンテナンス・保険の内容も再度確認しておくと安心です。
乗換え時に注意すべきポイント
残価割れによる高額請求のリスク
乗換えで最も注意したいのが、「残価割れ」による思わぬ負担です。残価割れとは、契約上の残価よりも、実際の査定額が低くなってしまうことを指します。走行距離が想定より多い、傷や凹みが多い、人気が落ちて相場が下がった、といった理由で残価割れが起きると、その差額を負担しなければならない場合があります。乗換え前には、「今の走行距離や状態でどの程度のリスクがあるか」を確認しておきましょう。
車両状態(キズ・凹み)による追加請求
カーリース車の返却時には、「通常使用の範囲を超える傷や凹み」について、原状回復費用が請求されることがあります。小さな線傷や飛び石程度なら問題にならないケースもありますが、バンパーの大きな割れや、ボディの目立つ凹みなどは、修理費用の対象になりやすいです。乗換え前に気になる傷がある場合は、「先に自費で直した方がトータルで安くなるのか」「そのまま返却した方が良いのか」を含めて担当者に相談すると良いでしょう。
走行距離オーバーによる超過金
契約時に「年間〇kmまで」といった走行距離制限が設定されている場合、その範囲を大きく超えていると、返却時に「超過走行距離精算金」が発生します。1kmあたりいくら、という形で決められていることが多く、長距離利用が多い方ほど負担が大きくなります。「このままのペースで走ると、満了時にはかなりオーバーしそう」という場合は、早めに乗換えや契約見直しを検討した方が結果的に負担が少なくなることもあります。
契約満了まで待ったほうが良いケース
すべてのケースで「今すぐ乗換えが得」とは限りません。中途解約金や残価精算が大きく、現時点での乗換えが割高になる場合は、「契約満了まで乗り切ってから乗換えた方が良い」という判断になることも多いです。特に、残り期間があと1年程度であれば、無理に途中解約せず、満了を待ってから改めて車種選びをした方が、選択肢も広く、費用面でもメリットが出やすいケースがあります。
乗換えを検討するべきタイミング
走行距離が急に伸び始めた時
転職や配属変更などで通勤距離が伸びた場合、年間走行距離が契約の想定を大きく上回ることがあります。このままのペースで走り続けると、満了時の走行距離超過金が高額になる可能性があります。その場合、早めに乗換えや契約条件の見直しを検討することで、トータルの負担を抑えられる場合があります。特に長距離通勤が恒常化する見込みであれば、燃費の良い車への乗換えも選択肢に入ってきます。
子育て・転職などのライフスタイル変化
家族が増えてチャイルドシートを2つ付けることになった、転職で営業車として使う機会が増えた、趣味でキャンプやスポーツを始めて荷物が増えたなど、ライフスタイルの変化によって「今の車だと使い勝手が悪い」と感じる場面は多いものです。毎日のストレスを我慢し続けるより、残り期間と費用を踏まえつつ、乗換えを含めた選択肢を早めに検討した方が、結果として満足度が高くなることもあります。
車の使い方が大きく変わった時
以前は休日のレジャーが中心だったのに、今は平日の仕事で車をフル活用している、あるいはその逆といったように、車の役割が変わることもあります。たとえば、「短距離の街乗りが中心」から「高速道路をよく使う」スタイルになれば、必要な装備や安全性能も変わってきます。こうした使い方の変化が長期的に続くと分かった段階で、乗換えを視野に入れると良いタイミングです。
車のモデルチェンジ・新車需要の高まり
お気に入りの車種がフルモデルチェンジした、電動化や安全装備が大きく進化したといったタイミングで、「新しいモデルに乗り換えたい」と考える方も多いです。また、中古車市場の相場が高騰している時期は、現車の査定額が残価を上回りやすく、乗換えに有利に働くこともあります。市場環境やモデルチェンジ情報も、乗換えタイミングを考える際の一つの材料になります。
乗換えと比較したい他の選択肢
契約を満了まで継続する
乗換えと並んで検討すべき基本の選択肢は、「今の契約をそのまま満了まで続ける」ことです。中途解約金や残価精算を発生させない分、支払いはもっともシンプルになります。「多少の不満はあるが、大きな不便はない」「残り期間が短い」という場合は、無理に乗換えず、満了まで乗る方が合理的なケースも少なくありません。満了時に改めて車種やプランをじっくり選ぶという割り切りも一つの戦略です。
車両買取という選択肢
契約内容によっては、リース満了時や途中で「車両を買い取る」選択ができる場合もあります。買取に切り替えることで、その後は自由に乗り続けたり、下取りに出したりすることが可能になります。ただし、買取価格の設定方法やローンの組み方によって、総支払額は変わってきます。「この車には愛着があるが、今後の自由度も欲しい」という方は、乗換えだけでなく買取の選択肢も視野に入れて検討すると良いでしょう。
中古車への乗換え
新車カーリースから中古車への乗換えを検討する方もいます。中古車は初期費用や車両価格が抑えられる一方で、保証内容やコンディションが車によって大きく異なります。月々の支払いを下げたいのか、短期間だけ乗れれば良いのか、といった目的によって向き・不向きがあります。中古車リースや中古車購入も含めて、「いま自分が求めているのは新しさか、コストダウンか」を整理して検討すると判断しやすくなります。
サブスク型・短期リースの利用
最近は、1年単位や数ヶ月単位で乗り換え可能なサブスク型サービスや短期リースも増えています。これらは、車検や税金を気にせず、ライフスタイルに合わせて柔軟に車種を変えられる点が魅力です。一方で、1ヶ月あたりの料金は通常の長期リースより高めになる傾向があります。「数年先のライフプランが読みにくい」「転勤や引越しの可能性が高い」という方には、サブスク型サービスの方が合っていることもあります。
よくある疑問と検索意図の補完
乗換えの手続きはどれくらい時間がかかる?
乗換えの手続きにかかる期間は、現車の査定日程、新車の納期、書類準備のスピードによって変わりますが、目安としては数週間から数ヶ月程度を見ておくと安心です。人気車種や生産状況によっては、新車の納期が長くなることもあります。今の車の返却と新車の納車タイミングをどう調整するかも含めて、早めに相談をスタートするのがおすすめです。
乗換えでリース料は安くなるのか?
乗換えによって月々のリース料が安くなるかどうかは、「新しく選ぶ車種・グレード」「契約年数」「残価設定」「今の契約の精算額」によって大きく変わります。燃費の良いコンパクトカーに乗り換えればトータルコストが下がる可能性もありますし、逆に装備を充実させた上級グレードにすれば、月額は上がるかもしれません。単純に「乗換え=安くなる」とは限らないので、複数パターンの見積もりを比較して判断することが大切です。
新しい車への移行期間はどうなる?
多くの場合、今の車の返却と新車の納車を同じ日に近づけることで、「車がない期間」をできるだけ短くする段取りを組みます。新車の納期が読みにくい場合は、一時的に代車やレンタカーを活用するケースもあります。仕事や通勤で車が必須の場合は、「いつからいつまで車が必要か」「一時的に代替手段を用意できるか」を考えながら、スケジュールを組むことが重要です。
車を返却する前にしておくべき準備とは?
返却前には、車内の荷物の整理、ナビやオーディオの個人設定のリセット、ドラレコ映像やスマホ連携データの削除などを済ませておくと安心です。また、簡単な洗車や車内清掃をしておくことで、査定時の印象が良くなることもあります。自分で後付けしたオプションを取り外すかどうかも、事前に決めておきましょう。取扱説明書や予備キー、点検記録簿などの付属品を揃えておくと、返却手続きがスムーズに進みます。
まとめ
カーリース中に「別の車に乗り換えたい」と考えたとき、まず大切なのは「今の契約内容を正確に把握すること」です。そのうえで、中途解約金や残価精算、走行距離や車両状態による影響を整理し、「今乗り換えるのか」「満了まで乗るのか」「別のサービスを選ぶのか」を比較検討する必要があります。
乗換えは一見複雑に見えますが、手順を分解していけば難しいものではありません。契約書と見積もりをきちんと確認し、気になる点は担当者に率直に相談しながら進めることで、自分のライフスタイルや家計に合った最適な選択肢が見えてきます。この記事の内容を参考に、カーリースの乗換えを「不安なイベント」ではなく、「より自分に合った車を選び直すチャンス」として前向きに検討してみてください。
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