車検・メンテナンス込みって本当にお得?カーリースの“コミコミプラン”徹底分析

はじめに

「車検・メンテナンス込み」と聞くと、「全部コミコミで安心」「追加費用がいらない」と思う人は多いでしょう。しかし、実際にはプラン内容や契約条件によって「どこまで含まれているか」が大きく異なります。月額が安く見えても、車検費用や消耗品交換が別料金だったり、返却時に思わぬ費用がかかるケースもあります。この記事では、カーリースのコミコミプランを構成する費用項目を細かく分解し、本当にお得かどうかを「総額」と「安心度」の両面から徹底分析します。

コミコミプランの定義と基本構造

コミコミプランとは何か(リース料金の中身)

カーリースの「コミコミプラン」とは、車の利用料に加え、税金・保険・車検・メンテナンス費用などを月額料金にまとめた定額プランのことを指します。多くの場合、車両価格のほかに、自動車税(種別割)、自賠責保険、登録諸費用、車検基本料、点検費用などが含まれています。
ただし、「コミコミ」とはあくまで一定範囲内の費用をまとめているだけで、すべての費用が無制限に含まれているわけではありません。プランによって「どの範囲までが対象か」「どこからが自己負担になるか」が異なるため、契約前に内訳を確認することが重要です。

月額に含まれる典型的な費用カテゴリ

一般的なコミコミプランに含まれるのは、①車両の使用料、②税金関係(自動車税・重量税など)、③保険料(自賠責)、④車検・法定点検費用、⑤基本メンテナンス費用、などです。これにより、突発的な出費を防ぎ、毎月の支払いを安定させることができます。特に家計管理を重視する人にとっては、費用の見通しが立ちやすい点が魅力です。

新車リースと中古車リースでの構成の違い

新車リースでは初期登録費用や初回車検までのメンテナンス費が中心で、修理や故障対応の発生率が低いのが特徴です。一方、中古車リースでは、初期費用は抑えられますが、年式や走行距離に応じて故障リスクが高くなるため、保証内容の確認が必須です。同じ“コミコミ”でも、対象範囲や費用の内訳が異なることを理解しておきましょう。

フルメンテナンス/ライトメンテナンスの位置づけ

カーリースには「フルメンテナンス」と「ライトメンテナンス」の2種類があります。フルメンテは部品交換や消耗品のほとんどをカバーし、安心度が高い一方で月額はやや高めです。ライトメンテは最低限の点検・整備に絞られるため、安く抑えられる代わりに自己負担のリスクが残ります。利用期間や走行距離を踏まえて、自分に合う方を選ぶのがポイントです。

月額に「含まれることが多い」費用項目

税金関連(自動車税種別割・自動車重量税・環境性能割の扱い)

カーリースでは、税金の支払いもリース会社が代行します。特に「自動車税(種別割)」や「重量税」は、リース期間中の分が月額料金に含まれます。環境性能割は初期登録時に課税されますが、これも多くのリースプランではリース料に組み込まれています。これにより、契約者が税金を納める手間や一時的な負担を避けられます。

車検基本料・法定点検・検査代行料

「車検込み」をうたうプランでは、車検基本料や法定点検費用が月額料金に含まれます。さらに、検査代行料や事務手数料もパッケージ化されているケースが多く、車検時に大きな出費が発生しません。
ただし、部品交換や追加整備が発生した場合、それらは別途請求されることもあります。プラン内の「車検込み」が、どの範囲を指しているかを確認しておくことが重要です。

定期メンテナンス(エンジンオイル・オイルエレメント・ワイパー等)

定期的なオイル交換やエレメント交換は、ほとんどのコミコミプランでカバーされています。エンジンオイルは約5,000〜10,000kmごとの交換が推奨されるため、リース契約期間中は複数回の交換が想定されます。ワイパーゴムやバッテリーの点検・交換もプランに含まれる場合があり、特にフルメンテナンスプランではより広範囲をカバーします。

ロードサービス・レッカー・代車の取り扱い

一部プランでは、故障時や事故時のレッカー移動、バッテリー上がりの救援、代車の提供なども含まれます。距離制限や回数制限が設けられている場合があるため、上限を確認しておきましょう。

上限距離・回数などの利用制限

多くのプランでは、レッカー移動距離が「15kmまで無料」といった制限があります。それを超えると追加費用が発生します。頻繁に長距離を走る人は、この制限を意識しておく必要があります。

事故由来と故障由来の区分

ロードサービスの対象は「自然故障」に限定されている場合があります。事故による損傷は任意保険の補償範囲になるため、契約時に両者の境界を明確にしておきましょう。

月額に「含まれない/別途になりやすい」費用項目

消耗品のグレーゾーン(タイヤ・バッテリー・ブレーキ周り)

タイヤやブレーキパッド、バッテリーなどの消耗品は、プランによって扱いが異なります。特にライトメンテナンスでは自己負担になるケースが多く、交換時期を迎えると想定外の出費になる可能性があります。

交換頻度と上限額の罠(メンテ上限・回数制限)

メンテナンスが「回数制限付き」で設定されていることもあります。例えば「オイル交換年2回まで」などの上限を超えると有料になります。契約期間中にどれくらい走るかを考え、実際の走行距離に合ったプランを選ぶのが大切です。

ボディ修理・飛び石・ガラス・内装破損の扱い

日常使用での小さなキズや飛び石は保証対象外とされることが多く、返却時に修理費を請求される可能性があります。特にボディやホイールの損傷は査定減点につながりやすいため、注意が必要です。

任意保険(自動車保険)の加入方法と含有可否

コミコミプランに任意保険を含めるかは、リース会社によって異なります。リース会社指定の保険に加入することで、事故修理費の支払いがスムーズになる場合がありますが、自分で保険を選ぶ場合より保険料が高くなることもあります。

免責金額・ノンフリート等級・車両保険の選択

契約時に免責金額(自己負担額)を確認しておくことは重要です。小さな事故でも免責分の支払いが必要になるため、補償内容を細かく見比べましょう。

リース会社指定保険と自分で選ぶ保険の差

指定保険は手続きが簡単でトラブル対応も早い一方、選択肢が限られる傾向があります。保険料を抑えたい場合は、自分で選ぶタイプを検討しても良いでしょう。

「お得かどうか」を判断する総額比較フレーム

比較の前提づくり(期間・年間走行距離・利用目的)

「お得かどうか」を判断するには、契約期間・年間走行距離・使用目的を明確にすることが第一歩です。たとえば月1,000km以上走る人と、週末しか乗らない人では、必要なメンテナンス内容も異なります。

リース vs. 現金購入 vs. ローン購入の総支払額比較

単純な月額比較ではなく、総支払額で比較しましょう。税金・車検・保険を加味すると、リースの方が支出が平準化される傾向があります。一方、ローン購入では途中売却も可能です。

メンテ実費見込み(走行距離別)をどう見積もるか

年間走行距離が1万kmを超える場合、タイヤ交換・オイル交換・ブレーキパッド交換などの頻度が増えるため、実費ベースで年間5〜10万円ほどの差が出ることもあります。

残価・原状回復費用の想定を含める重要性

リース契約終了時には、原状回復義務があります。過走行や内外装の損傷があると、追加精算が発生することもあるため、契約前に残価設定と査定基準を確認しておくことが大切です。

過走行・過度な損耗による精算リスクの織り込み

走行距離制限を超えると、1kmあたり数円〜十数円の追加精算が発生します。長距離通勤の人は特に注意しましょう。

まとめ

カーリースの「車検・メンテナンス込みプラン」は、税金や点検の手間を減らし、家計の安定につながる便利な仕組みです。しかし、すべての費用が無制限に含まれるわけではなく、消耗品や保険、返却時の精算など、別途費用がかかる項目もあります。契約前に「どこまでが含まれるか」「どの部分が自己負担になるか」を正確に把握すれば、安心してリースを活用できるでしょう。

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轟マガジン編集部
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